【Q.】私は夏しか日焼け止めを塗っていません。それを言うと友人から驚かれました。
友人は、一年中、しかもくもりや雨の日、室内にいるときまで日焼け止めを塗っているそうです。私にはその方が驚きでした。
本当に、くもりや雨の日、室内にいるときまで日焼け止めを塗る必要はあるのでしょうか。
【A.】日焼け止めは一年中塗るべきです
紫外線が夏に多いということは、多くの人が知っていることだと思います。では冬には紫外線は全くないのでしょうか。答えは、ノー。
量が違うだけで、紫外線は1年中降り注いでいます。
1年の紫外線量は7・8月をピークに山形に変化していきます。12月などの冬は1年のうちで最も紫外線量が少なく、春先の3月から上昇し始め5・6月は真夏と変わらないほどの紫外線が降り注ぎます。
夏に日焼け対策をすることはもちろん、3月から9月にかけて特に注意することが大切です。少ないとは言え、10月から2月も紫外線が降り注いでいるため日焼け対策をする必要があります。
1年中、紫外線がゼロになる季節はありません。
また、紫外線の量は1日の時間帯によっても異なります。
特に紫外線が強いのは、やはり10時から12時にかけて。この時間帯は特に日焼け対策を気をつけるべきです。日焼け止めの塗り直しのタイミングとしては、昼に1度、夕方に1度が理想的。
日焼け止めの『SPF』と『PA』値の選び方
紫外線量が最も多い夏は、日焼けを怖がるあまり日常生活でも毎日『SPF50 PA+++』を塗る、なんて人もいると思います。しかし、それでは肌に負担を与えてしまいます。
日焼け止めの数値は、季節の紫外線量で選ぶのではなく、その日の状況によって選びましょう。
日常生活なら、SPF10~20/PA+~++。ちょっとしたレジャーなどは、SPF20~30/PA++~+++。炎天下でのレジャーの場合は、SPF40~50+/PA+++~。
状況に応じた数値の日焼け止めをこまめに塗り直すことが、肌負担を抑えつつもしっかりと日焼け対策を行うことに繋がります。
日焼け止めは汗や皮脂によって取れてしまうため、汗のかきやすい時期は特に塗り直しを心がけましょう。
また、日焼け止めを塗る量も大切です。薄く塗るだけでは、表示された数値の効果を発揮してくれません。日焼け止めの適量は、顔で言うと500円玉の大きさを塗るのが理想。
しかし、それだけの日焼け止めを塗ってしまうと、のちのち化粧崩れなどの悪い影響が出てしまいます。紫外線の強い季節は、日焼け止め、ファンデーション、フェイスパウダーとそれぞれきちんと日焼け止め効果を持ったものを重ね付けするのがおすすめです。
春夏の日焼け対策
1年の中で紫外線量が多い3月~9月にかけては、特に日焼け対策を万全にしましょう。気温の高い夏は汗をかきやすく日焼け止めが落ちやすいため、日常生活でもこまめに塗り直しをするべき。
お昼休みなどに1度、仕事終わりに1度塗り直すのが理想です。
前述しましたが、夏だからと毎日不必要に高い数値の日焼け止めを塗るのはNG。肌のために日焼け対策を行っているのに、その日焼け止めで肌負担を与えては意味がありません。
日常生活・レジャーなどに適した数値を、こまめに塗り直すことが大切です。
また、紫外線の強い春夏は、日焼け止めだけに頼らず、UVカット効果のあるカーディガンや防止、日傘を併用することも忘れないようにしましょう。
秋冬の日焼け対策
春夏と比べると、紫外線量の少ない10~2月。しかし、紫外線はゼロではないため、変わらず日焼けを塗って日焼け対策を行います。
春夏と比べると汗をかく量が少ないため、落ちにくいですが、日焼け止めは皮脂や肌をこすることでも知らぬ間に落ちているもの。秋冬も変わらず、日焼け止めを塗り直は行います。お昼休みなどに1度塗り直すと良いと思います。
1日中日差しを浴びる状況なら秋冬だからと油断せずに、SPF30~/PA++~の日焼け止めを活用しましょう。
くもり・雨の日の日焼け対策
くもりや雨の日なら、日差しがないから紫外線はないと思って油断していませんか?紫外線は、雲を突き抜けて地上に降り注いでいます。
ただ、快晴や晴れのときよりは紫外線量は少なくなることは確かです。快晴のときの紫外線量を100%とすると、うす曇りは約90%、くもりは約60%、雨の日は約30%。意外にも雨の日でさえゼロではないのです。
神経質なまでに日焼け対策をする必要はありませんが、日焼け止めは必ず塗っておきましょう。
室内での日焼け対策
室内なら日焼け止めを塗る必要はないと思っている人は多いと思います。しかし、紫外線はガラスや薄いカーテンでは防げずに室内に入ってくるのです。
窓際だと80%、カーテン越しでも50%の紫外線が降り注いでいます。
室内でも日焼け止めはもちろん、UVカット効果のあるカーテンやカーディガンを活用するのがおすすめです。